日本は成功しすぎたEUである(映画と思想のつれづれ)

明治の国会には藩の数ほどの通訳が当初いたそうです。律令制の昔から明治までの日本は連合国家みたいなもんだったんだなあ。

『蜜のあわれ』と老いと性

 はるか昔、中高生時分に室生犀星の小説が好きだったこともあり、実写化に興味を持ちつつも、文学作品の映画化なんてどうせ失敗するんだろうなと冷ややかな気持ちがあって、ほんとは石井岳龍監督作ということでちょっとだけ怖いものみたさはあったけど、本作は未見でした。名「バイプレーヤー」大杉漣さんの訃報から約一年、その主演作品ということもあり、Amazonプライムで見てみることにしました。


映画『蜜のあわれ』予告編

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240年目の古事記伝だより リブートしました

 書き続けてきた『240年目の古事記伝だより』ですが、240年目では完成しないことが確実となったため、以下の別Blogでリブートすることに致しました。

chrysanth.hatenablog.com

 読者層に、大学生(院生)やプロの方も増えてきましたので、できるだけ論拠を明らかに出典も細かく記して、開かれたものにしていきます。引き続きご愛読頂ければ幸甚です。

 

『イングロリアス・バスターズ』に見るタランティーノ作品のAI性

これまでタランティーノ作品は趣味ではなかった。『キル・ビル』とか『デス・プルーフ』とか。過剰なんだけど寸止め感がある、やり過ぎてるはずなのに、ちっともやってくれてない感じがして、見終わったあとにフラストレーションが残ってばかりいた。

だから最近の作品は観ていなかった。だが、『イングロリアス・バスターズ』を観て、タランティーノ作品の見方が変わった。

 


Inglourious Basterds - 予告編

 

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『人生スイッチ』は良質なプロレス興行のような傑作オムニバス

 まったく期待していないで見た映画が、ことのほか良作だったときには、とても得した気分になるものである。この映画も、そんな素敵な出会いをした映画のひとつ。出会いの場は、amazonプライム。これは掘り出し物でした。

 唯一欠点があるとしたら、邦題。「人生スイッチ」では、人生訓めいた濃厚なドラマを想像してしまう。本作は、「ブエノスアイレスぶち切れ奇譚」くらいがふさわしい破天荒な大人のブラックジョーク集なのである。

 特にラストを飾る6作目は、名匠クストリッツァ監督作品にもつながるラテンの結婚式のド迫力に目を奪われる。必見だと思う。


「人生スイッチ」予告30秒

 

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「英文解釈」を使わないでどんな英文でも読めてしまう裏技の記事を更新しました

以前に、「英文解釈」を使わないで英文を読む方法を開陳したんだけど、なぜか元記事へのリンクが切れていたのでリンクを張り直しました。ついでに「コツ」を加え、字の装飾して読みやすくしましたので回りに英文を読む必要はあるけれど英文解釈なんて今さらやってられねーよという方がいらっしゃいまいしたら、ぜひご参考くださいませ。

記事の対象は、大学受験生やTOEIC800点未満でEconomistとかWSJの記事とか流し読みはできるけど、きちんと意味が取れたのかたまに不安になるくらいのレベルの方を想定しております。

ropebreak.hatenablog.com

アナ雪が見たトランプのアメリカ

米国の中間選挙が終わって、事前に伝えられていた多くの予測どおりほぼトランプ大統領が信任された結果となったわけですが、そもそもトランプ氏が大統領選に立候補した2016年に先立つこと2年前に公開された『アナ雪』で、これからアメリカは自国しか考えなくなるという将来像を提示していたんですね。アメリカってたまに大衆向け映画でこういうことやるからヒット作から目が離せないです。今のところポストトランプの未来を描いた映画はないから、しばらくはトランプ路線が続くんででしょうね。

 

ropebreak.hatenablog.com

 

mainichi.jp

『海よりもまだ深く』と是枝監督と橋口亮輔監督作品

もう先週のことになるが、樹木希林さんの訃報を受けてすぐに、本作を見た。『万引き家族』は劇場で見る予定だったけど、時間が取れないでいるうちに上映期間が終わってしまっていたしね。


映画『海よりもまだ深く』予告編

 

見終わった感想は、是枝節全開だなあと。

単なるトラジコメディで終わっていないし、終わるわけもないよね。

(以下、ダイレクトではないですが、人によってはネタバレかもしれません)

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