日本は成功しすぎたEUである(映画と思想のつれづれ)

明治の国会には藩の数ほどの通訳が当初いたそうです。律令制の昔から明治までの日本は連合国家みたいなもんだったんだなあ。

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

クストリッツァの『アリゾナ・ドリーム』を他山の石に生きる

私の大好きな映画監督の一人、エミール・クストリッツァが、フェィ・ダナウェイとジョニー・デップを主演に撮った映画が『アリゾナ・ドリーム』である。 もう20年も前の映画だが、私が人生の他山の石としている作品である。ストーリーはこんな感じ。Arizona …

『君を呼んだのに』RCサクセション

不覚にも今朝、通勤途中ビルの谷間を会社へ歩いているとき、この曲の歌詞の意味を理解した、と思った。30年前の曲である。実に30年もこの曲の歌詞がひっかかっていたのだ。 「君を呼んだのに」 バイクを飛ばしてもどこへも帰れない バイクを飛ばしても帰りつ…

『特権的肉体論』唐十郎

肉体に依らない疲れが肉体に霞のように残るとき、芝居が見たくなる。とはいっても、会社帰りに都合よく芝居がやっているわけはないし、映画では代替にならぬ。そんなとき、酒を飲みながら本棚の唐十郎の本に手を伸ばす。 『特権的肉体論』ーー。 昔、吉本隆…

「真珠の耳飾りの少女」見てきました

東京都美術館に「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」(http://www.asahi.com/mauritshuis2012/)を見に行った。目玉展示はフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」(1666年?)である。 ■実物から受ける印象は下の絵とは全く違う 実は…

ありがとう『今日の中吊り』

8月が終わり、いろいろな終わりがあった。ブログで書けないような終わりもあり、そうでない終わりもあり。今年の8月31日は、例年になく終わりを感じさせる日であった。 『岳』も最終刊が出たしね。最近漫画雑誌を買う習慣がなくなってしまったので(いい歳…