『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が浮き彫りにしたもの
★★
激賞する友人に触発され、さあ乗るぞと勇んで鑑賞したもののイマイチ乗れなかった理由は、この映画が、行って途中で思い直して折り返すというめずらしい構造を持ったロードムービーだったからかもしれないなと。(以下ネタバレあり)
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告1【HD】2015年6月20日公開
フロンティアが無いと気づいたアングロサクソン的行動様式は、見逃し通り過ごした最後の緑地を奪いに帰って来ざるを得ない。そんな彼等の業を、オーストラリアの大地が北米大陸の縮図として、図らずしもビビットに浮き彫りにさせてしまったのではないだろうか。1990年代から進むファンダメンタルなグローバル化ってMAXに近づくほどそのMADさが明らかになってきてるんじゃないか…?
なんて思いがこの映画見てる間中アタマに浮んでしまい、見終わってからもモヤモヤしてしまったのでした。僕自身は反グローバル化には組みしないんですが、この映画にはなんか新興宗教チックな美しさを感じてしまい、薄ら寒くなってしまったんですよね…。なので映画の出来は素晴らしいと思うんですけど大好きな作品ではなかったです。すみません。