『外国人市民がもたらす異文化間リテラシー』落合知子 書評
何年かぶりに会った友人から自著の献本をいただいた。思うところあり書評を書いてみた。
続きを読む『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が浮き彫りにしたもの
★★
激賞する友人に触発され、さあ乗るぞと勇んで鑑賞したもののイマイチ乗れなかった理由は、この映画が、行って途中で思い直して折り返すというめずらしい構造を持ったロードムービーだったからかもしれないなと。(以下ネタバレあり)
映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告1【HD】2015年6月20日公開
続きを読む
鉄斎とシニアライフ
出光美術館に鉄斎展に行ってきた。
それぞれの絵の画風に、著しく違いがあるのに驚いた。展示コーナーをジグザグに移動して、年代別に画風を追った。
84歳から85歳にかけて何があったのだろう。その後、字体も変わっている。私ごときが論評などおこがましいが、それでも感じたままを書くと、鉄斎の30代は才能が走りすぎる。40代は説教臭くて見ていて反発をおぼえる。50代は才能に磨きをかける鍛錬が絵から滲みていて頭が下がる、60代で何かをつかんだかのよう(ただすきがある)。70代は(おこがましいが)あたりはずれがあり、80代に入っていったん気が落ち込んだように見える。84歳後半から神の領域。
サラリーマンをしていると60歳は定年で、その後の人生は余生だと考えてしまうけれど、これはとんでもない思い違いなのかもしれない。
絵からのみ見る限り、鉄斎の場合60歳までは助走でしかない。レベルの差はあれ人間だれしもそのように生きられると考えると、第二の人生こそ本番の人生なのかもしれない。
『X-men フューチャー&パスト』(2014/米)見てきました。
会社帰りに鑑賞。ブライアン・シンガー以外のX-menになじめなかったので素直に嬉しい。
シリーズ第一作と第二作の監督であったブライアン・シンガーが、ウルヴァリンシリーズを含むと7作目の本作で監督に復帰したわけですが、その間に展開されてしまったファーストの世界観(past)を時間遡航という荒技で強引にひとまとめに回収してしまった本作、未来に向かっての「X-menは俺の映画」宣言(future)と受け止めました。
正直、第一作と第二作に比べれば荒さの残る映画でしたが(★3相当)、強引にまとめた俺様宣言なのですから、ブライアン・シンガーのX-menが帰ってきただけで私は満足です(★1つおまけ)。そしてファーストの新キャスト陣もファミリーにしてしまった本作の次回作が非常に楽しみです。
ただ、アメリカ、ロシア、中国、フランスなど次々と舞台が展開する中で、日本はなし。日本人俳優もなし。これはちょっと寂しかった。前作SAMURAIで日本を大きくフィーチャーしちゃったからバランスを取ったのか?それともブライアン・シンガーにとってもSAMURAIは黒歴史だったのか?まさか今回資本を入れた中国様のご意向ってことだとちょっと寂しい。もしそうなら日本のファンドもどかっと資本入れて欲しいな。
あとウルバリンのサービスショットも健在で、終わった後、映画館で興奮冷めやらぬ女性を何人も見ました。さすがヒュー・ジャックマンは凄いですね。ミスティークみたいに色がついていないぶん彼の肉体に生の迫力を感じてたんでしょうね。
それにしても、老エグゼビアと老マグニート-が登場すると映画がぐっと締まりますね。
おかえりなさい、ブライアン。次作も楽しみです。
(都内TOHOシネマズにて2D字幕版鑑賞)