日本は成功しすぎたEUである(映画と思想のつれづれ)

明治の国会には藩の数ほどの通訳が当初いたそうです。律令制の昔から明治までの日本は連合国家みたいなもんだったんだなあ。

『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』は、ジェイソンボーンになった

キャプテンアメリカの第二作を見た。

一作目のコンバット調から舞台を現代に移してまさかのスパイアクション調。この転調は見事だ。

 


映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』予告編

 

一作目はキャプテンアメリカの誕生譚だったので、舞台はWW2でコンバット調だった。しかも冒頭はレイダースみたいだった。それが舞台が現代になった本作では、がらっと雰囲気を変えてきた。

出てくるヒーローたちが、キャプテンを筆頭にナターシャ、ファルコンと誰一人超能力とか持ってない、生身の人間に限定されているからいい具合に正調アクションスパイものの雰囲気になっている。

しかもそれが素晴らしい出来なのだ。高度な情報によって個人の自由が奪われるのをよしとしないキャプテン。

こんなとこやあんなとこで、走る、闘う。S.H.I.E.L.D.をCIAに置き換えれば、ジェイソンボーンが助っ人に出てきても違和感がないほど。

で、ちゃんとアベンジャーズにつなげるから、俺はスパイものを見に来たんじゃないぜというSF派の観客をもねじふせる。いや、恐れいりました。