『デストロイ・ヴィシャス』は未曾有の傑作だった
内田春菊と遠藤ミチロウと(『殯の森』の)河瀬直美と(攻殻機動隊のバトー)大塚明夫と鳥肌実と…が出演しているシュールでスプラッターな社会派パンク映画って何だろうと思って見たらとんでもない傑作でした。私の生涯邦画ベスト3には確実に入るでしょう。
エログロなのに不思議に下卑てない。むしろ崇高な感さえある。感覚としてはエミール・クストリッツァの『アンダーグラウンド』に近いかも。映画の中で主人公がぽつりと言う「笑いは悲しみの上に位置してるんだな」のひとことがこの映画の全てを凝縮している気がします。それにしても、もうひとりの主演の松本さゆきを筆頭に出ている俳優みんな凄い。演出、編集も見事でした。
感動した!笑った!泣いた!唸った!
映画『Destroy Vicious デストロイ・ヴィシャス』予告編