日本は成功しすぎたEUである(映画と思想のつれづれ)

明治の国会には藩の数ほどの通訳が当初いたそうです。律令制の昔から明治までの日本は連合国家みたいなもんだったんだなあ。

『デストロイ・ヴィシャス』は未曾有の傑作だった

内田春菊遠藤ミチロウと(『殯の森』の)河瀬直美と(攻殻機動隊のバトー)大塚明夫鳥肌実と…が出演しているシュールでスプラッターな社会派パンク映画って何だろうと思って見たらとんでもない傑作でした。私の生涯邦画ベスト3には確実に入るでしょう。

エログロなのに不思議に下卑てない。むしろ崇高な感さえある。感覚としてはエミール・クストリッツァの『アンダーグラウンド』に近いかも。映画の中で主人公がぽつりと言う「笑いは悲しみの上に位置してるんだな」のひとことがこの映画の全てを凝縮している気がします。それにしても、もうひとりの主演の松本さゆきを筆頭に出ている俳優みんな凄い。演出、編集も見事でした。

感動した!笑った!泣いた!唸った!


映画『Destroy Vicious デストロイ・ヴィシャス』予告編

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