日本は成功しすぎたEUである(映画と思想のつれづれ)

明治の国会には藩の数ほどの通訳が当初いたそうです。律令制の昔から明治までの日本は連合国家みたいなもんだったんだなあ。

『インクレディブル・ハルク』の珍味を味わう

 『アベンジャーズ/エンドゲーム』が来週公開される。この作品はこれまでの作品の集大成になる訳だけど、さすがに10年もの蓄積があると前の方の映画は内容を忘れちゃってる。ということで、一気振り返り。一作目はもう書いた(『アイアンマン』は大人の映画だ - 日本は成功しすぎたEUである(映画と思想のつれづれ))ので二作目。


THE INCREDIBLE HULK - full length Trailer (HD) 2008

1.アイアンマン (2008)
2.インクレディブル・ハルク (2008)
3.アイアンマン2 (2010)

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『蜜のあわれ』と老いと性

 はるか昔、中高生時分に室生犀星の小説が好きだったこともあり、実写化に興味を持ちつつも、文学作品の映画化なんてどうせ失敗するんだろうなと冷ややかな気持ちがあって、ほんとは石井岳龍監督作ということでちょっとだけ怖いものみたさはあったけど、本作は未見でした。名「バイプレーヤー」大杉漣さんの訃報から約一年、その主演作品ということもあり、Amazonプライムで見てみることにしました。


映画『蜜のあわれ』予告編

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240年目の古事記伝だより リブートしました

 書き続けてきた『240年目の古事記伝だより』ですが、240年目では完成しないことが確実となったため、以下の別Blogでリブートすることに致しました。

chrysanth.hatenablog.com

 読者層に、大学生(院生)やプロの方も増えてきましたので、できるだけ論拠を明らかに出典も細かく記して、開かれたものにしていきます。引き続きご愛読頂ければ幸甚です。

 

『イングロリアス・バスターズ』に見るタランティーノ作品のAI性

これまでタランティーノ作品は趣味ではなかった。『キル・ビル』とか『デス・プルーフ』とか。過剰なんだけど寸止め感がある、やり過ぎてるはずなのに、ちっともやってくれてない感じがして、見終わったあとにフラストレーションが残ってばかりいた。

だから最近の作品は観ていなかった。だが、『イングロリアス・バスターズ』を観て、タランティーノ作品の見方が変わった。

 


Inglourious Basterds - 予告編

 

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『人生スイッチ』は良質なプロレス興行のような傑作オムニバス

 まったく期待していないで見た映画が、ことのほか良作だったときには、とても得した気分になるものである。この映画も、そんな素敵な出会いをした映画のひとつ。出会いの場は、amazonプライム。これは掘り出し物でした。

 唯一欠点があるとしたら、邦題。「人生スイッチ」では、人生訓めいた濃厚なドラマを想像してしまう。本作は、「ブエノスアイレスぶち切れ奇譚」くらいがふさわしい破天荒な大人のブラックジョーク集なのである。

 特にラストを飾る6作目は、名匠クストリッツァ監督作品にもつながるラテンの結婚式のド迫力に目を奪われる。必見だと思う。


「人生スイッチ」予告30秒

 

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「英文解釈」を使わないでどんな英文でも読めてしまう裏技の記事を更新しました

以前に、「英文解釈」を使わないで英文を読む方法を開陳したんだけど、なぜか元記事へのリンクが切れていたのでリンクを張り直しました。ついでに「コツ」を加え、字の装飾して読みやすくしましたので回りに英文を読む必要はあるけれど英文解釈なんて今さらやってられねーよという方がいらっしゃいまいしたら、ぜひご参考くださいませ。

記事の対象は、大学受験生やTOEIC800点未満でEconomistとかWSJの記事とか流し読みはできるけど、きちんと意味が取れたのかたまに不安になるくらいのレベルの方を想定しております。

ropebreak.hatenablog.com