『百円の恋』は映画的というより演劇的か
『百円の恋』を見に行った。凄く凄く見たくてようやく映画館にたどりついた感じ。
ボクサー役の役作りできっちり絞った肉体に仕上げ、それをボクサーになる前の弛緩した身体作りのためにクランクイン前に10kg以上増量し、撮影の10日間で10キロ以上減量して試合シーンに臨んだっていう役者バカをぜひスクリーンで見たかった。
安藤サクラ凄い。凄すぎる。凄い。見て良かった。
でも、敢えて書くけど、この映画、演劇的な魅力に溢れるが、映画としては成功作とは言えないと思う。
もし安藤サクラの体型の変化がCGだったとしたら(デブなところは画像加工でとか)この映画の価値は間違いなく下がるでしょう。
役者の本気が体型に示されているハリウッド映画に比べて、魅せ方に映画を感じなかったんです。ばばあのシーンとか魅力的なところは全部演劇的なんだよなあ。
でも、演劇も好きなんで、結局満足したんだけどね。それでも、どこかで映画好きの俺が文句言ってるんだよ。そんな作品でした。