『アイアンマン2』を見ると英語力を上げたくなる
一連のマーベル映画(MCU)の三作目にして、『アイアンマン』の続編。
今ではすっかりアベンジャーズに欠かせない俳優になったローディー(ウォーマシン)役のドン・チードルだけど、映画館に観に行ったときには、前作『アイアンマン』でのテレンス・ハワードの演技が強く印象に残っていて残念に思ったことを記憶している。
1.アイアンマン (2008)
2.インクレディブル・ハルク (2008)
3.アイアンマン2 (2010)
4.マイティ・ソー (2011)
MCUとしての前作、『インクレディブル・ハルク』を最後にハルク役を降板したエドワード・ノートンもしかり、このころのマーベルはまだ安定していなかった。
とはいえ、CEOになって苦戦するペッパー(グウィネス・パルトロウ)とか、アイアンマンとウォーマシンとの殴り合いとか、カラフルでポップ画っぽい日本庭園とか、いかにもアメコミなシーンがいっぱい出てきて、アメコミ好きとして大変楽しんだのも事実である。
あと、ブラックウィドー(スカーレット・ヨハンソン)の格闘シーンも、敵を倒すときは武器も使ったコマンドーっぽい動きなのに対して、リングの上では魅せるためのプロレス風味のMMAの動き、とちゃんと理詰めで使い分けているのも芸が細かい。
あとは、一作目(『アイアンマン』)より台詞が凝っていて、観る側にかなりの英語力を要求する作品になっていて、台詞でクスリとさせたり、その後の展開の布石になっていたり、が結構多い。ヒアリングしながら字幕を追っていると、自分の英語力が半端なために、台詞についていくのに必死になっちゃって、聞き取れなかった台詞とか意味を取り損なった台詞が気になって、映画に没頭できなくなる情けないこともしばしば。もうちょっと英語力があったら、きっともっと面白いんだろうなー、と感じるシーンが数々あって、映画で英語の勉強を兼ねようなんてつもりでスクリプトとにらめっこするには最適な作品かも。
欲を言えば、グウィネス・パルトロウの活躍シーンがもっとあったら完璧だった。