『ゴーストバスターズ(2016)』に見るリブートの呪い
1984年版オリジナルを女性メインにリメイクしたところ、予告編が公開されるや批難が殺到しYoutubeの悪評記録を更新、主演女優へのヘイトが相次ぐなど、本国アメリカでは炎上案件になってしまった本作、公開当時に見逃してしまっていて、今頃Netflixで鑑賞しました。
当時の炎上ぶりは日本にも伝えられました。
「フェミナチ (Feminazi、急進的フェミニストに対する蔑称)を喜ばせるために作られた駄作」とかね、凄い言われようでした。
ただまあ、実際に見てみるとなんてことはなく、これが炎上するくらい白人男性って抑圧されてたんだなあとトランプ政権誕生の蓋然性が実感できました。
クリス・ヘムワーズのおバカっぷりも楽しく(エンドロールは必見です)、主役4人の活躍ぶりもいい感じ。そしてゴーストバスターズのテーマソングの使い方がよくて感涙ものでした。
個人的には、新マシュマロマンの足の布きれ感がとっても気に入りました。こういうとこに心血を注ぐこだわり精神が好き。
映画評としては、松江哲明監督の批評があますとこなく書ききっているので、屋上屋を重ねるのも野暮なので、ぜひリンク先も読んでみて下さい。
この作品、タイトルを1984年のオリジナルとまったく同じにするんじゃなくて、シン・ゴジラとオリジナルゴジラの関係みたいに一つのバリエーションとして認識されてたら炎上しなかったんじゃないかなあ。
映画史上に残る凄く不幸な作品で、ゴーストよりも人の怨念の怖さを思い知らされてしまいました。