若狭姫神社・若狭彦神社
神社で写真を撮ると、このように柔らかい光がとても綺麗に写り込むことがあります。神社の向きは方角が決まっていて、逆光+木漏れ日になるからでしょうね。
■若狭姫神社
若狭姫神社と若狭彦神社とは二社一体で若狭国一之宮になります。若狭姫と若狭彦を合わせて遠敷明神といい、この神様が最初に降誕されたところは白石神社になっています。遠敷明神をまつってある天台宗の若狭神宮寺は奈良の東大寺へのお水送りで有名です。
遠敷は「おにゅう」と読み、もともとは小丹生であったのを和銅6年(713年)の好字二字令により遠敷の二字が宛てられたそうです。丹生といえば、水銀を扱う古代部族の丹生氏のことで、奈良の大仏の建造には大量の水銀が使われたことは以前にこのブログでも書きました(http://d.hatena.ne.jp/ropebreak/20120704)。また、東大寺を開山した良弁僧正は白石出身です。
お水送りする遠敷井の北西には飛鳥という土地があり、蘇我氏とゆかりがあります。また、丹生といえば空海との関係もありますから、若狭と奈良とは歴史的にずっと大変深い関係があったと言えます。このあたりのことは、あらためて整理してみたいと思っています。