日本は成功しすぎたEUである(映画と思想のつれづれ)

明治の国会には藩の数ほどの通訳が当初いたそうです。律令制の昔から明治までの日本は連合国家みたいなもんだったんだなあ。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』は、やっぱりQ文書だった!?

「序」「破」ときて「Q」ですか。死海文書をネタとして扱ったエヴァだからQは当然Q文書だろうなと思って見たらやっぱりそうだった。期待を裏切らない期待の裏切られかたに★5です。ということでQ文書について書きます。


エヴァンゲリオン新劇場版 Q 最新予告

 

 

Q文書、すなわち聖書のパラレルワールドは、親鸞の唱える世界観に近い。悪人正機でこそシンジも碇ゲンドウも救われる。神に寿命があるという考えも古代仏典っぽくて好き。この世界観には乗れる。いやーわかりやすいエヴァいいわあ…と勝手に思っていますが、この解釈でいいんだろうか。『:||』楽しみです。

さて、以下「Q文書」とされているものからの抜粋です(バートン・L・マック著「失われた福音書青土社より) 。

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■「何と幸運な者だ、泣いている者は。彼らは笑うだろう。」(QS8「幸運な者について」)

■「おまえたちに言っておこう。敵を愛し、呪う者を祝福し、侮辱する者のために祈ってやれ。」(QS9「非難への応答について」)

■「裁くな、そうすれば、裁かれないですむ。おまえたちが「裁きに」使う物差しが、逆におまえたちを裁く物差しになるからだ。」(QS10「裁くことについて」)

■「隠されているもので知られずに済むものはなく、明るみに出ない秘密はない。」(QS35「はっきりと言え」)

■「父や母を憎まない者は、わたしから学ぶことは出来ない。娘や息子を憎まない者は、わたしの弟子になれない。」(QS52「弟子となるための代価について」)

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でも、ヴィレが出てきて物語の構造がナウシカ(漫画版)に似てきたような気がするのは気のせいでしょうか。

 

失われた福音書―Q資料と新しいイエス像 新装版

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