『チャーリーとチョコレート工場』は大人の味わい
「子供よりも親が大事」と太宰は書いた。
以下、ネタバレあり。
この作品、小学生の子供を持つ親向けの”非文科省推薦映画的”教訓映画として受けとめた。
サイケアンドサディスティック風味なファンタジーはいつものバートン節で見る者を裏切らない。
甘やかしてガキ育ててんじゃねーよ、というメッセージは、あまりにストレートながらも大いに共感。取って付けたようなラスト数分のハッピーエンディングもつじつま合わせ(映画会社との?)として許す。
ブルーベリーなガキの親は勝間和代にとても似ている。Die! die! と叫びながらTVゲームをするガキは過去のデータで未来を何でも予測できると思い込んでいるあたり、さしずめ安っぽいMBA崇拝者か。
落ちてた金でチケットを手に入れた少年も、景品としては子供にはほしくともなんともないであろう工場の経営権を押しつけられただけだったわけで、結局幸せになったのは大人だけ。子供よりも親が大事、と思いたい。
原作はこちら
チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)
- 作者: ロアルド・ダール,クェンティン・ブレイク,Roald Dahl,Quentin Blake,柳瀬尚紀
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2005/04/30
- メディア: 単行本
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