「世界の終わり」とホープ軒

外苑前に用事があり、歩いて千駄ヶ谷の駅まで行った。途中、ホープ軒の前を通り過ぎた。そういえば、村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』では、闇の出口はこのあたりだった。さすが村上春樹は東京の土地の霊性をすごくよくわかってい…

誠実性のパラドクス

組織での仕事には「誠実性のパラドクス」とでもいう現象があると思う。仕事のプレッシャーがあまりに大きいと、目の前の仕事に誠実になるあまり、状況が見えなくなって、目標にも会社にも顧客にも不誠実なアウトプットを生み出し続けることになる。現実逃避…

映画『告白』について。

11ヶ月ほど前に、映画館で見た『告白』ですが、そのときcinemascapeに書いた感想を少々手直ししたのでBlogにも転載。グローバル化だなんてすでに半分死語だけど、一年前にはまだ有効なタームだったんだよね。ということでBlu-ray発売記念だん。 『告白』は『…

映画『ソーシャル・ネットワーク』と「帽子の法則」

ちょっと前に会社の同僚と映画『ソーシャル・ネットワーク』を見に行った。とても楽しんだけれど、映画全体の感想はいろいろなところでいろいろな人が書いているので(実は私もcinemascapeに書き込んでいる)、最も印象に残ったエピソードについて書く。 強…

帽子の法則

「帽子の法則」とは、次のようなものだ。 帽子の法則(第一の法則):人は、自然状態では、自分と同じ社会階層と認識している人に対してのみコミュニケーションを図ろうとする。 帽子の法則(第二の法則):人は、自分と同じ社会階層と認識している人のうち…

コンビニの棚もメディア

■チドウセツで産業構造は変化する最近、仕事で、チドウセツから世界が変わっていくんですよ、という話しをすると納得されることが多い。もちろん、ガリレオ・ガリレイの地動説になぞらえてはいるのだが、地球物理の話しではない。チドウセツは、知動設のこと…

たまにはNHK

「NHKスペシャル」を見てみた。twitterで番組の感想を募集と言うことだったので、いくつか投稿してみた。有名な論者の方にもリツィート頂いた。せっかくなので以下に再掲。 メディアを1インフラ(全国ネット、宅配制度、インターネット)2告知手段(番組欄…

『空気人形』

なんか無性に映画が見たくなって、先週の土曜日に用事の合間に時間を作って是枝監督の空気人形を見に行った。���}�T�a�ēŐV���@�f���w���C�l�`�x ��T�C�g cinemascapeにこんなようなの書いた。 「空気人形」は、大人のおもちゃの人形が心を持ってしまうとい…

『ガチ☆ボーイ』

先週末出社したので今日は代休。TSUTAYAでDVDを借りて見た。佐藤隆太の出世作である。結構ボロボロ泣いてしまった。ついついツァラトゥストラはかく語りきにでてくる綱渡師のエピソードなんかを思い出して、cinemascapeにこんなようなの書いた。 なぜこんな…

『崖の上のポニョ』

cinemascapeにこんなようなの書いた。 宮崎駿が観客にかけた魔法は、実は、ソースケが、父母をファーストネームで呼ぶその設定なのではないかと思っている。 以下、ネタバレあり。 ソースケは、母ちゃんをリサと呼び、父ちゃんをコーイチと呼ぶ。これは物議…

『ダークナイト』

cinemascapeにこんなようなの書いた。 ダークナイトを見に行った。 これ別にバットマンである必要ないんじゃないの? ああ、だからバットマンだって名乗ってないのか。 でもさ、じゃなんだって前作はビギンズを名乗ったのさ。 以下、ネタバレあり。 なーんて…

攻殻機動隊2.0

cinemascapeにこんなようなの書いた。以下、ネタバレあり。 オシイ攻殻機動隊はシロマサ攻殻機動隊(原作)の世界観の真逆を張っている。そのことが、人形使いの声優が家弓家正から榊原良子になってよりいっそう明らかになった、と思う。 シロマサ攻殻機動隊…

イノベーションのジレンマと「HIAN(ハイアン)の罠」

今年もヒット商品番付が出そろいました。ところが世の中にはヒットする商品がある一方で、作り手の期待に反してヒットには至らない新製品も数多くあります。これらは「HIANの罠」にはまっていることが多いのです。今日はそういうお話しをします。 ■「H…

ポストグーグルゾンと「王妃の鏡のパラドックス」

■2008年はGooglezon誕生の年11月もあと残すところ一週間を切り、街も仕事もすっかり年末モードになってきました。来年は2008年。epic2014がGooglezon(グーグルゾン)の誕生を予言した年であります。epic2014とは(知らない人のためにいちおう書いておくと…

『私が女になった日』

たまに、普段なじみのない国の映画を見るのが好きだ。 こうした国の映画というのは、画面やストーリー展開が予想できないので、自分がいかに普段囚われた思考に陥っているかに気づかせてくれる。普段使わない思考や感情が動かされ、とてもリフレッシュする。…

北斗の拳と九鬼周造(『ラオウ伝 激闘の章』のネタバレあり)

cinemascapeという老舗の映画コミュニティサイトで、ロープブレークのハンドルで映画評を書いています(http://cinema.intercritique.com/comment.cgi?u=3493&by=date)。このサイト、参加者のコメントが気がきいていたり、力が入っていたりしたものが多く、…

ネット時代の組織運用

興銀'だった銀行'に勤める友人に、企業は起業後に二段階に壁が来るという話を聞いたことがある。やり手の創業者のもとで起業してイケイケで事業を拡大してきた企業にとって、最初の壁は従業員が増えすぎて、フロアを二つにしたときに来るそうである。階をま…

beyond the Web2.0

-Googleを土管化する ポストWeb2.0で実現できたらいいなと思うことに、トランスルーセント(translucent=半透明)Webというコンセプトがあります(勝手に名付けたコンセプトです)。これは何かと言うと、情報管理をGoogleやmixiなどのサイトまかせばかりでは…