日本は成功しすぎたEUである(映画と思想のつれづれ)

明治の国会には藩の数ほどの通訳が当初いたそうです。律令制の昔から明治までの日本は連合国家みたいなもんだったんだなあ。

映画寸評

『海よりもまだ深く』と是枝監督と橋口亮輔監督作品

もう先週のことになるが、樹木希林さんの訃報を受けてすぐに、本作を見た。『万引き家族』は劇場で見る予定だったけど、時間が取れないでいるうちに上映期間が終わってしまっていたしね。 映画『海よりもまだ深く』予告編 見終わった感想は、是枝節全開だな…

『カメラを止めるな!』は事前情報を極力排して観るべき

春にシネマトゥデイの記事でを知り、上映を楽しみにしていたのに、ずるずると鑑賞のタイミングを逃してしまった『カメラを止めるな!』を観てきました。 www.cinematoday.jp その間、どんどん評判が高まっていたのは知っていたので、公開期間も延びるだろう…

『ゴーストバスターズ(2016)』に見るリブートの呪い

1984年版オリジナルを女性メインにリメイクしたところ、予告編が公開されるや批難が殺到しYoutubeの悪評記録を更新、主演女優へのヘイトが相次ぐなど、本国アメリカでは炎上案件になってしまった本作、公開当時に見逃してしまっていて、今頃Netflixで鑑賞し…

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』はポップコーンムービーの良作

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』は公開当時映画館で観たのですが、最近Amazonでも配信が始まったので今頃レビューです。ネタバレ厳禁も納得のオチがすべての作品でしたので、以下もネタバレなしの感想です。 「アベンジャーズ/インフィニティ・…

アンチ・ディズニーランド派は『エスケイプ・フロム・トゥモロー』で溜飲を下げるか

ディズニーが自前の配信サービスをはじめるために、netflixからディズニー作品を引き上げるのだという(ディズニーは「自分のNetflix」をつくる。ほかのスタジオもそれに続くかもしれない|WIRED.jp)。 ということで、netflixからディズニー作品がどんどん…

『ワンダーウーマン』に国際プロレス軍団の哀しみを見た

非常に前評判の高かったワンダーウーマンを見に行きました。ワンダーウーマンは、スーパーマンやバットマンと同じDCコミックスのヒロインです。 映画『ワンダーウーマン』本予告【HD】2017年8月25日(金)公開

『デッドプール』は、意外やウディアレンのテイスト!?

デッドプールを見に行った。 近年のアメコミ映画の中では世界観がこじんまりしていて大言壮語な感じが無く、コメディタッチでラブロマンスな作風は、バイオレンスとアクションを大盛りにトッピングしたウディアレン作品のよう。大人のための童話として成功し…

『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』は、ジェイソンボーンになった

キャプテンアメリカの第二作を見た。 一作目のコンバット調から舞台を現代に移してまさかのスパイアクション調。この転調は見事だ。 映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』予告編

『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』で矢作俊彦氏が見過ごしたこと

キャプテンアメリカの第1作を見直した。 映画『キャプテン・アメリカ:ザ・ファースト・アベンジャー』予告編

『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』は、理想の「少年ジャンプ活劇」だった

トランプだヒラリーだサンダースだと米大統領予備選に盛り上がる2016年の今のタイミングにシビルウォー。これは見なくっちゃと映画館に足を運びました。 だがしかしBUT、過度に時代性を期待すると肩すかし。同時期の『バットマンvsスーパーマン』とも似て非…

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が浮き彫りにしたもの

★★ 激賞する友人に触発され、さあ乗るぞと勇んで鑑賞したもののイマイチ乗れなかった理由は、この映画が、行って途中で思い直して折り返すというめずらしい構造を持ったロードムービーだったからかもしれないなと。(以下ネタバレあり) 映画『マッドマックス…

『百円の恋』は映画的というより演劇的か

『百円の恋』を見に行った。凄く凄く見たくてようやく映画館にたどりついた感じ。 ボクサー役の役作りできっちり絞った肉体に仕上げ、それをボクサーになる前の弛緩した身体作りのためにクランクイン前に10kg以上増量し、撮影の10日間で10キロ以上減量して試…

『X-men フューチャー&パスト』(2014/米)見てきました。

会社帰りに鑑賞。ブライアン・シンガー以外のX-menになじめなかったので素直に嬉しい。 X-Men: フューチャー&パスト (字幕版) シリーズ第一作と第二作の監督であったブライアン・シンガーが、ウルヴァリンシリーズを含むと7作目の本作で監督に復帰したわ…

『アナと雪の女王』主題歌"Let It Go"を日本語に訳してみた

『アナと雪の女王』の評判が凄いです。中森明夫氏のコラム(「中央公論」掲載拒否! 中森明夫の『アナと雪の女王』独自解釈 – REAL-JAPAN.ORG)を読んだら私も見に行きたくなってしまいました。Disney's Frozen "Let It Go" Sequence Performed by Idina Men…

『偉大なる、しゅららぼん』と京都と福井

★★★★ 全く期待せずに見たら期待に反してひどく面白かった。もっと多くの人に見られてよい作品だと思う。ただ、惜しい原作の設定からの改変がありました。(以下ネタバレあり) 『偉大なる、しゅららぼん』予告編

『風立ちぬ』は挑発する

泣いた。なので、自分は感動したのだろうと思うが、何に感動したのか非常に感想に書きづらい。愛だの時代だのの陳腐な切り口の先にあるものを「風」以上の言葉で書き連ねることが難しい。「泣いたから感動」では馬鹿だよな、俺。 www.ghibli.jp 作者の物を作…

クストリッツァの『アリゾナ・ドリーム』を他山の石に生きる

私の大好きな映画監督の一人、エミール・クストリッツァが、フェィ・ダナウェイとジョニー・デップを主演に撮った映画が『アリゾナ・ドリーム』である。 もう20年も前の映画だが、私が人生の他山の石としている作品である。ストーリーはこんな感じ。Arizona …

『デストロイ・ヴィシャス』は未曾有の傑作だった

内田春菊と遠藤ミチロウと(『殯の森』の)河瀬直美と(攻殻機動隊のバトー)大塚明夫と鳥肌実と…が出演しているシュールでスプラッターな社会派パンク映画って何だろうと思って見たらとんでもない傑作でした。私の生涯邦画ベスト3には確実に入るでしょう。…

『パンドラの匣』は指針である

誰もが知っている文学史上の作家の作品を、たとえそれが代表作ではないにしろ、原作に対峙する(いや、僕もそうだが人によってはそれ以上と感じる)レベルで映画化できたことに素直に賞賛の意を表したい。しかも太宰だ! それも時代考証をしっかりしながらも…

『チャーリーとチョコレート工場』は大人の味わい

「子供よりも親が大事」と太宰は書いた。 以下、ネタバレあり。 チャーリーとチョコレート工場 予告編