日本は成功しすぎたEUである(映画と思想のつれづれ)

明治の国会には藩の数ほどの通訳が当初いたそうです。律令制の昔から明治までの日本は連合国家みたいなもんだったんだなあ。

『機動戦士ΖガンダムIII 星の鼓動は愛』は、富野氏による神殺しか

 もう10年以上前にシネスケに書いた映画評に、ありがたいことに最近お気に入り投票*1が入りました。

 Amazonプライムユーザーなら映画版もTV版も無料で見られるみたいなので、新たに脚注を付けてお蔵出ししてみます。

 劇場公開前に予習としてファースト信者の家内とTV版を見直し(バカですみません)、TV版と映画とを見比べての映画評になってます。TV版のネタバレにはなってないので、これからTV版を見ようという方にも差し支えない内容かと思います(映画版のネタバレにはなってます)。


映画『機動戦士ZガンダムIII A New Translation 星の鼓動は愛』予告

 

*1:Facebookのいいねと同等の機能で、SNSにこの機能をつけたのはシネスケが世界初。シネスケは日本初のSNS

続きを読む

「英文解釈」を使わないでどんな英文でも読めてしまう裏技

 バス待ち時間にはてぶをつらつら眺めていると「英文解釈」云々なる記事が目に入った。そういえば、先日も高校生の息子が「英文解釈」がわかんないと言ってくるから、ならやんなきゃいいじゃんと返したら、「英文解釈」しないと英語が読めないというから、そりゃ「英文解釈」の呪いだよと返したんだっけ。

 この記事↓↓↓です。これの本歌取り、つまりもっと簡単な読み方を教えちゃいます。

www.kaekiatnoe.com

 

  上の記事↑↑↑では、お題が出ているので、そのお題にそって、英文解釈によらない英文読解方法をお蔵だしします。英文解釈に苦しむ受験生がその呪いから解放されますように。

続きを読む

知らないあいだにトップ映画ブロガー254位になっていた

拙Blogの映画評はあんまり読まれていないけど、AIには読まれていたようですね。;-)

こういう独創的な試みをする人は個人的に応援したい。

今のところシネスケの長文批評だけ持ってきてるんだけど、枯れ木も山の賑わい的応援として、折を見て寸評も持ってくるか。

tango-ruby.hatenablog.com

240年目の古事記伝だより 「シン・ゴジラ」と大国主命

 Amazonプライムで8/1から『シン・ゴジラ』のプライム会員無料配信が始まりました。『シン・ゴジラ』については、以前に感想を書いています。これを機会にこちらの拙稿も読んでいただけたら幸甚です。下の枠内の黒の太字の記事タイトルをクリックすると映画感想に飛びます。

ropebreak.hatenablog.com

 「240年目の古事記伝」の方は、いよいよ神世七代の解釈なんですが、今週末は仕事を持ち越してしまったので、来週以降になります。申し訳ありません。

ハルカトミユキを聴いた日

なんか邦楽で新しい音楽聴きたいなーと思ってapple musicを漁っていたら、超文化系なタイトル付けてる女性2人組を見つけた。

 

 これとか。短歌になってる。マジか。

虚言者が夜明けを告げる。僕達が、いつまでも黙っていると思うな。

虚言者が夜明けを告げる。僕達が、いつまでも黙っていると思うな。

 

 

続きを読む

『ゴースト・イン・ザ・シェル』に見るアイデンティティクライシスの日米差

★★★

士郎正宗の原作漫画『攻殻機動隊』(以下、士郎攻殻と略す)ではなく、押井守監督の映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(以下、押井攻殻と略す)の実写化である本作品は、主人公たる少佐の苦悩を押井攻殻とは別のものに変えてきた。その苦悩は、同時期に公開された『ブレードランナー2049』の主人公レプリカントKの苦悩と同期する。

この改変によって、本作は過去のどの攻殻機動隊/GHOST IN THE SHELLの焼き直しでもない全く新しい攻殻機動隊『ゴースト・イン・ザ・シェル』になったのだが、この「苦悩」の換骨奪胎は、アメリカ映画が、ファッションとして以上には『攻殻機動隊』を自らのものとして取り込むことはできないという信仰告白になっている。日本的なゴーストは、ハリウッド的なゴーストに融合できなかったのだ。(以下、ネタバレほぼなし)


『ゴースト・イン・ザ・シェル』 本予告

続きを読む

『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』はFacebook社の秘密でもある

★★★★

52歳から世界企業を起業した男(=マクドナルド創業者)の物語を知りたいなと思っていたところにAmazonプライムで本作を見つけました。見る前には予想だにしなかったとても面白いことに気づいてしまったので、ちょっと書いておこうと思います。それはマクドナルドとFacebookとの意外な一致点です。(以下ネタバレあり)


映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』予告

続きを読む